土の中の虫が冬眠から目覚め、ヤナギの芽生えが始まる頃。
ということなので選んだのがネコヤナギ、ユキヤナギと柳つながりです。冷たい風の中、ネコヤナギの艶めくビロードのような感触が何ともいえません。そのネコヤナギを中心に、高さのバランスに考慮してヒヤシンス、チューリップをふんわりとアレンジしました。
ベースにも一工夫です。
取っ手が有るからと、そこを持つと大変なことにナリマスヨ! なぜなら、ラッピングペーパーをグシュグシュッとしたバスケットもどきなのです。
空から降るものが雪から雨に代わる頃。
というのに、長野の高原に滞在中、記録はずれの大雪に見舞われました。自然のきびしさをつくづく感じ、積雪1mというなか、家からの脱出用の細道だけは掘り出したものの、あまりの積雪に車までは掘り出せず、そのまま雪の中に置き去りにして、やっと動き出した新幹線で東京に戻りました。
けれど車がなくて市場に行くことができず、花材を急遽プリザーブドフラワーに変えさせて頂いてのレッスンでした。
ひな祭りに、おひな様と一緒に飾る菱餅の〜緑・白・桃色〜これにちなんだ色合いで選んだ花材です。緑は春に萌える若葉。白はそこに降り積もった雪。ピンクはその中に咲く桃の花。といったなぞらえがあるそうです。
フェルトのリボンをバイアスに伸ばしたり、ウェーブを寄せたりしてハートや丸の形に整え、そこに優しい色合いの花を飾ってリースをつくりました。